2022年01月21日(金)
ハイカーブサングラスに普通のレンズを入れてみた2 [開眼堂コラム]
ハイカーブサングラスに普通のレンズを入れてみた1からのつづき...
業界の方には物足りず、一般の方には少し難しいお話しをします。
どんなレンズにもレンズ表面のカーブとレンズ裏面カーブが存在します。
凹レンズ(近視の方)は基本的には表面のカーブよりも裏面のカーブの方がカーブがきつくなっています。
その裏面のキツめのカーブを利用して、さらにステップ加工(段落ち)で削ります。
今回のレンズは表面が約2カーブ裏面が約5カーブでした。
あとは削ってレンズを入れるだけ....
なんて簡単には終わらせてくれません。
それができるのならば開眼堂でなくても良くなります。
要は力技で無理やりハメ込めば出来なくはないでしょうが、レンズに相当なテンションが掛かりレンズの歪みどころか、正確な度数を確保する事も難しくなるでしょう。
その課題をクリアする為にはフレームを再形成するしか方法はありません。
具体的には、専用のヒーターでひたすら温め、7カーブもあるサングラスを5カーブになるように伸ばしていきます。
伸ばすだけなら簡単です。
ただ7カーブもあるサングラスを5カーブに伸ばすとどうなるか...
答えは、テンプル(ツル)が外方向に広がってしまい、相当鉢の張っている方でなければユルユルで掛けることはできなくなります。
そこでまたフレームの再形成です。
カーブは5カーブを保ちつつ、あたかも7カーブのサングラスのように形成していきます。
この辺は、理屈よりも経験がモノを言うと思いますので割愛させて頂きます。
これでレンズのカーブとサングラスのカーブを合わせることができました。
削り終わった後、レンズを組み込み歪みが発生していないか歪計で確認をします。
若干の歪みはあるものの純正に比べても歪みは少ないので十分合格点だと思います。
かくしてハイカーブサングラスに普通のメガネレンズを入れる
プロジェクトは完了しました。(いつの間にかプロジェクトになっていました)
次回、最終回は出来上がったサングラスのお披露目となります。
店長 at 00時42分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2022年01月20日(木)
ハイカーブサングラスに普通のレンズを入れてみた1 [開眼堂コラム]
オークリーガスカン。
オークリーの傑作モデルのひとつであり、現在も継続生産されております。
ガスカンはスポーツサングラスらしく、とてもフロントカーブの効いた、まさにスポーツをするために生まれてきたモデルのようなものです。
そんなガスカンに組み込まれているレンズは当然普通の眼鏡のレンズとは違うハイカーブレンズになっております。
店長が、純正でオーダーした度付きレンズも7カーブ近くあります。
このレンズもだいぶ月日が経ち、今の店長の目には全然度が合わなくなってしまいました。
店長、今年から毎日ルームランナーでワークアウトしているので、常々ガスカンのレンズ入れ替えをしたいと思っていました。
ただ、職業柄、普通にレンズ入れ替えをしてもつまらない!
どうせなら何か変わったことをしたい!
そう思ってしまうのです。
そこで閃いたのが、
「ガスカンに普通の眼鏡レンズを入れてみよう」
ということです。
選ばれたレンズは伊藤光学のお手軽球面レンズの
アボナールSVスプラッシュコートをチョイスしました。
ハイカーブサングラスに普通のレンズを入れてみた2へつづく...
店長 at 00時02分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2022年01月18日(火)
デッドストックちゃん(2009年発売)LTH [お知らせ]
レスザンヒューマンがDJのTOWA TEIさんとコラボレーションしたモデル。
Less than human x huginc. edition2になります。
2009年発売。まだ店長も若かった。
発売当時から斬新なデザインでしたが、それは12年の歳月を経た現在でも有り余る存在感を放っております。
店長 at 00時32分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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